長期休暇明けのサイバーセキュリティ対策
企業が実施するべき7つの重要ステップ

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長期休暇明けは、企業にとってサイバーセキュリティリスクが高まる時期です。休暇中に発生した脆弱性や新たな脅威に対応するため、適切な対策を講じることが重要です。本記事では、企業が実施するべきセキュリティ対策について、7つご紹介します。

修正プログラムの適用

休暇中に公開されたOSやソフトウェアの修正プログラムを確認し、適用することが最初のステップです。システム管理者の指示に従って修正プログラムを適用することで、既知の脆弱性を修正し、セキュリティを強化できます。

定義ファイルの更新

セキュリティソフトの定義ファイルを最新の状態に更新することも重要です。電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧を行う前に定義ファイルを更新することで、最新のウイルスやマルウェアに対する防御力を強化できます。

サーバ等のログ確認

サーバ等の機器に対する不審なアクセスが発生していないか、各種ログを確認します。不審なログが記録されていた場合は、早急に詳細な調査等の対応を行うことが必要です。ログ確認により、潜在的なセキュリティインシデントを早期に発見し、対処することができます。

不審なメールへの警戒

長期休暇明けはメールがたまっているため、不審なメールの添付ファイルやURLには特に注意が必要です。不審なメールを受信した場合は、添付ファイルを開かず、本文中のURLにもアクセスしないようにしましょう。また、システム管理者に報告し、指示に従うことが重要です。

持ち出し機器のウイルスチェック

長期休暇中に持ち出していたパソコンや外部記憶媒体のウイルススキャンを行うことも忘れずに。このステップにより、持ち出した機器がウイルスに感染していないかを確認し、組織内でのウイルス拡散を防止します。

緊急連絡体制の確認

不測の事態に備えて、緊急連絡体制や対応手順を確認しておくことも重要です。連絡フローが現在の組織体制に沿っているか、各担当者の連絡先に変更がないかなどを確認しておきましょう。

データのバックアップ

最後に、重要データのバックアップを行い、ランサムウェア攻撃に備えることが大切です。バックアップデータは安全な場所に保管し、定期的に更新することで、データの消失や改ざんに対するリスクを軽減できます。

まとめ

これらの対策を適切に実施することで、長期休暇明けのサイバーセキュリティリスクを大幅に軽減します。企業は常に最新のセキュリティ脅威に対する警戒を怠らず、従業員の意識向上と技術的対策の両面からセキュリティ体制を強化していくことが重要です。サイバー攻撃の手法は日々進化しており、一度の対策で安心することはできません。定期的なセキュリティ評価と対策の見直しを行い、常に最新の脅威に対応できる体制を整えていくことが、企業の重要な責務となっています。

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    お盆休み明けに急げ!
    WindowsとMicrosoft Projectの脆弱性
    ‐CVE-2024-38063/38189修正で安全な業務再開を‐

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    2024年8月、Microsoftはセキュリティ更新プログラムをリリースしました。この更新プログラムは、【CVE-2024-38063】および【CVE-2024-38189】という二つの深刻な脆弱性に対応するものであり、当該脆弱性はWindowsおよびMicrosoft Project全ユーザーに重大なリスクをもたらします。

    【CVE-2024-38063】

    CVE-2024-38063は、WindowsのTCP/IPスタックに存在する脆弱性です。この脆弱性を悪用すると、リモートの攻撃者は特定の条件下で任意のコードを実行することが可能です。これにより、攻撃者はターゲットの制御を完全に奪取し、システム全体を不正な操作に利用する可能性があります。Windows 10、Windows 11、およびWindows Server 2016、2019、2022といった幅広いバージョンが影響を受けるため、現行のWindowsを利用している多くのユーザーが影響を受ける可能性がある非常に危険な脆弱性です。

    【CVE-2024-38189】

    CVE-2024-38189は、Microsoft Projectに関連する脆弱性です。こちらもリモートの攻撃者が特定の条件下で任意のコードを実行できるというものです。この脆弱性を悪用されると、プロジェクト管理ソフトウェアのデータが危険にさらされる可能性があり、企業や組織にとっては機密情報の漏洩やプロジェクトの進行に深刻な影響を与えるリスクがあります。

    【対策】

    影響を受けるシステムを保護するために、早急に2024年8月のセキュリティ更新プログラムを適用することが強く推奨されます。

    Microsoftは、このセキュリティ更新プログラムを適用することで当該脆弱性を修正し、システムの安全性を向上させるとともに、攻撃のリスクを大幅に軽減することができる、としています。現在、日本では夏季休暇を取得している方も多いと思われますが、休み明けの更新適用を忘れずに行うことを心がけてください。また、夏季休暇明けの従業員への更新適用の声がけを徹底してください。

    詳細な脆弱性及び対策についてはMicrosoftの公式セキュリティガイドラインをご参照ください。

    【重要ポイントまとめ】

    更新の概要

    • 2つの重大な脆弱性に対応
    • 影響:WindowsとMicrosoft Projectのユーザー

    脆弱性の詳細

    CVE-2024-38063(Windows関連)

    • 影響:Windows 10, 11, Server 2016, 2019, 2022
    • リスク:攻撃者がシステムを完全に制御する可能性
      CVSS:3.1:9.8(緊急)

    CVE-2024-38189(Microsoft Project関連)

    • リスク:プロジェクトデータや機密情報の漏洩
    • CVSS:3.1:8.8(重要)

    重要性

    早急な更新が必要

    対策

    • セキュリティ更新プログラムを速やかに適用
    • システムとネットワークの監視強化
    • セキュリティ設定の見直し

    情報源

    詳細はMicrosoftの公式セキュリティガイドラインを参照

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