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慌ただしい年末、皆様が突然上司から業務上の理由で…―というメールが来たらどうしますか?今回は年末のこの忙しい時期を狙った、詐欺と思われるメールについての注意喚起です。

年末に増加する「上司なりすましメール」とは
企業のとある社員にこんなメール(下図参照)が届きました。

実はこのメールは、社員が受信する前日にIPAから注意喚起が出されていた事例と、内容が全く同じものでした。
参考情報:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)Xアカウント(情報セキュリティ安心相談窓口)の投稿(2025年12月22日付)(https://x.com/IPA_anshin/status/2002941037422203120)
実在する社員名・社名を使った信頼性の偽装
本メールでは実際に存在する弊社の社員名をかたっているほか、弊社の社名も記載されています。しかし、送信元のメールアドレスはフリーメールで、メールヘッダでたどれる限りでは日本国内から送信されていることがわかりました。なお、ここで表示されている会社名はいわゆるFromヘッダのところに付加する表示名となっています。これはソーシャルエンジニアリングでよく使われる手法で、正規の社名や実在する人物名を使い、受信者の信頼感を高める狙いがあると考えられます。しかし、よく表示を見ると明らかにメールアドレスがフリーメールのものなのでおかしい?と気づく可能性は高いです。

ソーシャルエンジニアリングの手口について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひあわせてご覧ください。
【関連記事】
「ソーシャルエンジニアリング最前線【第2回】実例で解説!フィッシングメールの手口と対策」SQAT®.jp
https://www.sqat.jp/kawaraban/37135/
またSNSなどの情報によると、このような形式のメールが2025年12月に入ってから急増しているといいます。年末の繁忙期、また年末年始休暇で会社から切り離される時期を狙って送信されているものと考えられます。
企業がサポートしていないコミュニケーションツールの危険性
さらに今回の攻撃におけるソーシャルエンジニアリングのポイントは、メールから舞台をLINEに移していることにあります。多くの企業ではLINEを業務ツールとして採用していません。もし採用している企業があったとしてもLINE Worksの方を利用していることが多いと思われます。また、小売業などでアルバイト従業員との連絡ツールとしてLINEを利用している場合でも、企業ごとに利用ガイドラインを作成しており、ガイドラインに従って運用されていることでしょう。つまり、IT部門やセキュリティ部門からするとサポート外の全く見えないところが今回のLINEのグループとなります。
年末年始休暇を控え、社員が社内システムや公式コミュニケーションツールに触れない期間が発生します。その直前にこのようなメールで、会社がサポートしていないコミュニケーションプラットフォームへ誘導されることで、被害の発覚が遅れ、詐欺が遂行されるリスクが高まる点にも注意が必要です。今回のフィッシングメールは、おそらくLINEに誘導した後に何らかの詐欺などのスキームに巻き込むことを想定したフィッシングメールではないかと推測されます。
LINEを悪用した詐欺は若年層もターゲットに
LINEを悪用した特殊詐欺はご高齢の方だけではなく昨今は若年層もターゲットとなっています。LINE側でも対策は行っていますが、アプリ側の判定基準自体が過去の事例によるもので、後追いになっている可能性も否めません。
参考情報:
- MSN 東海テレビ「20代の特殊詐欺被害者「お年寄りがターゲットだと…」80万円はこうして騙し取られた 若者も狙われる実態」
- 産経新聞(2025年12月5日付)「LINE、警官かたる詐欺に警告 音声やビデオ通話画面、アプリ側が判定 水際で被害抑止 – 産経ニュース」
まとめ:年末こそ“いつもと違う連絡”に要注意!
今後は、所属している会社側から推奨されているコミュニケーションプラットフォームのみ利用し、それ以外のプラットフォームは利用しないことを徹底することをおすすめいたします。また、今回のフィッシングメールに関しては、日常的にもSNSからLINE、メールからLINEへの誘導で詐欺が行われている事例があることから、場面の切り替えが行われる場合は十分に警戒し、信頼できる家族や知人に相談するのが良いでしょう。
本年もSQAT.jpをご愛読くださいましてありがとうございました。2026年も引き続き皆様の役に立つセキュリティの話題をお届けしてまいります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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