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概要
2025年3月12日(日本時間)に、Microsoft 製品に関するセキュリティ更新プログラム(月例)が公表されました。これらの脆弱性が悪用されると、アプリケーションの異常終了や攻撃者によるパソコンの制御など、深刻な被害が発生するおそれがあります。特に、以下のCVE脆弱性に関しては Microsoft 社が実際の悪用事実を確認済みであり、今後被害が拡大する可能性があるため、速やかに更新プログラムを適用する必要があります。
- CVE-2025-24983
- CVE-2025-24984
- CVE-2025-24985
- CVE-2025-24991
- CVE-2025-24993
- CVE-2025-26633
脆弱性の詳細と影響
CVE-2025-24983
(Base Score:7.0 HIGH)
Windows Win32 カーネルサブシステムにおける「Use after free」脆弱性。悪用されると、攻撃者がローカルで権限昇格を行い、システムの制御権を取得する可能性があります。
CVE-2025-24984
(Base Score::4.6 MEDIUM)
Windows NTFS における、ログファイルへの機密情報挿入に関する脆弱性。物理的な攻撃と組み合わせることで、認証されていない攻撃者が情報漏洩を引き起こすリスクがあります。
CVE-2025-24985
(Base Score:7.8 HIGH)
Windows Fast FAT ドライバーにおける整数オーバーフローまたはラップアラウンドの問題。悪用されると、攻撃者がローカルで任意のコード実行を行う可能性があり、システム制御に至るリスクがあります。
CVE-2025-24991
(Base Score:5.5 MEDIUM)
Windows NTFS の領域外読み取り(Out-of-bounds read)により、システム内の情報が漏洩する脆弱性。権限を持つ攻撃者がローカルで情報を取得するリスクがあります。
CVE-2025-24993
(Base Score: 7.8 HIGH)
Windows NTFSにおけるヒープベースのバッファオーバーフロー脆弱性。悪用されると、認証されていない攻撃者がローカルで任意のコード実行を行う可能性があります。
CVE-2025-26633
(Base Score: 7.0 HIGH)
Microsoft Management Consoleにおける不適切なニュートラリゼーションの問題。これにより、認証されていない攻撃者がローカルでセキュリティ機能を回避する恐れがあります。
推奨される対策
更新プログラムの自動適用
Windows Update を利用する
Microsoft は通常、Windows Updateを通じて自動的にセキュリティ更新プログラムを配信しています。最新の更新プログラムを確認し、適用することで、上記脆弱性の悪用リスクを低減できます。
更新管理システムの利用
組織で管理している場合は、Microsoft 社のセキュリティ更新プログラム(月例)の情報を参照の上、早期に更新プログラムの展開を行ってください。
注意点
再起動の必要性
更新プログラムの適用後、システムの再起動が必要な場合があります。事前にスケジュールを調整し、業務への影響を最小限に抑えましょう。
Windows Update の利用方法
詳細な手順については、Microsoftの「Windowsの更新」や「PCを最新の状態に保つ」方法を参照してください。
まとめ
Microsoft 製品におけるこれらの脆弱性は、悪用されると深刻な被害を引き起こす可能性があるため、至急更新プログラムの適用が求められます。Windows Updateを通じた自動更新の確認と、組織内での更新管理体制の整備により、セキュリティリスクの低減に努めてください。
【参考情報】
- IPA セキュリティ更新プログラム(月例、2025年3月12日公表)
https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2024/0312-ms.html - Microsoft Security Update Guide
https://msrc.microsoft.com/update-guide/
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