
CVE-2024-37085の解説
1.脆弱性の概要
- 名称:CVE-2024-37085
- 種類:認証バイパス脆弱性
- 対象システム:VMware ESXi(仮想マシンを管理するソフトウェア)
- 公開日:2024年
- 対応状況:2024年7月のアップデートで修正済み
2.リスクと影響
- 深刻度:中(CVSSv3.1スコア: 6.8)
- 潜在的な被害:
- システムへの完全なアクセス権限の取得
- データの漏洩
- システムの乗っ取り
- 攻撃者の条件:十分なActive Directory (AD) 権限を持っていること
- 影響を受ける組織:VMware ESXiを使用する企業や組織
- 既にランサムウェア攻撃グループよる悪用が確認されている
3.対策方法
- パッチ適用: VMwareが提供する最新のセキュリティアップデートを速やかに適用
- システム監視:異常なアクセスや動作を監視し、迅速に対応
- アクセス制御:Active Directoryの権限を見直し、必要最低限の権限に制限
- バックアップ:定期的なデータバックアップを実施し、万が一の際に備える
- 情報収集:NVDやVMwareの公式サイトで最新情報を継続的に確認
4.確認方法と推奨アクション
- 使用中のVMware ESXiのバージョン情報を確認
- 影響を受けるバージョンを使用している場合は、直ちにアップデートを実施
5.情報の入手先
- National Vulnerability Database (NVD):詳細な脆弱性情報
- VMware公式サイト:パッチ情報や詳細な説明
- GitHub:公開されているセキュリティアドバイザリ
この脆弱性は、仮想化環境を使用する多くの組織に影響を与える可能性があるため、迅速かつ適切な対応が重要です。特に、Active Directory権限の管理とシステムの定期的なアップデートが重要な防御策となります。
【関連リンク】
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2024-37085
https://support.broadcom.com/web/ecx/support-content-notification/-/external/content/SecurityAdvisories/0/24505
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